
Bone-to-Motion Adjustment
アジャストメントは、ポーズを深めるために押し込む技術ではありません。
骨格の構造を理解し、適切な方向性を示すことで、身体の運動は自然に生まれます。
この講座では、骨格から運動を引き出すためのアプローチ
Bone-to-Motion Adjustment を整理していきます。

アジャストメントを、
もう一度「構造」から見直すために
アジャストメントは、ポーズを「深めるための技術」ではありません。
本来それは、身体の方向性を示し、動きを導くための行為です。
しかし現場では、解剖学を優先したアジャストが行われていることも少なくありません。
筋肉の位置や関節の構造を理解することはもちろん重要です。
ただし、解剖学だけでは身体の動きは説明できません。
身体は構造だけで動くのではなく、どの方向に力が働き、どのような運動が起きるのかによって動きます。
つまり、アジャストメントには運動学(Kinesiology)の視点も必要です。
最終的なポーズの形を整えることを目的とするのではなく、身体構造と方向性を理解した上で、本人の運動を引き出す。
私が提案しているのは、解剖学 × 運動学という視点から考えるアジャストメントです。
骨格に対して適切な方向性を示すことで、身体は本来持っている動きを自然に引き出していきます。無理に押したり、形を作る必要はありません。
相手の身体が持っている力を尊重しながら、必要な時に触れ、必要がなければ触れない。その判断もまた、アジャストメントの大切な技術です。

この講座はこんな方におすすめです
- ヨガクラスでアジャストメントを行うことに不安がある方
- 「どこを押せばいいのか」という感覚的な指導から抜け出したい方
- 筋肉ではなく、骨格や方向性から身体を理解したい方
- 受講者の身体に無理をさせない指導を大切にしたい方
- 触れることの安全性や倫理について、改めて整理したい方
- アジャストメントを「補助」ではなく、動きを導く技術として学びたい方
ヨガ講師として、相手の身体を尊重しながら関わるための視点を、改めて整理したい方に向けた講座です。
アジャストメントの3原則
この講座では、アジャストメントを「ポーズを深める技術」としてではなく、
身体の運動を引き出すための関わり方として整理します。
そのための基本原則は、次の3つです。
Structure
まず身体の構造を理解する。
アジャストは筋肉を押すことではなく、骨格の位置や関係性を理解することから始まります。
身体の動きやすさは、骨格の配置によって大きく左右されます。
Direction
次に、動きの方向を示す。
身体は「どこを押すか」よりも、どの方向へ導くかによって動きが変わります。
適切な方向性が示されれば、身体は自分の力で動き始めます。
Movement
最後に、本人の運動を引き出す。
アジャストメントは外から形を作るものではありません。
本人の筋活動によって動きが生まれる状態を作ることが重要です。
Structure → Direction → Movement
構造を理解し、方向を示し、運動を引き出す。

この講座で大切にしている考え方
ヨガの指導において、アジャストメントは強い力を使う技術ではありません。
大切なのは、身体の構造を理解し、適切な方向性を示すことです。
人の身体は、正しい方向性が示されれば、本来の動きを自然に取り戻していきます。無理に押す必要はありません。形を作る必要もありません。
大切なのは、受講者の身体が持っている力を尊重しながら、必要なサポートだけを行うことです。
そのために必要な、骨格を見る視点、動きを導く方向性、触れる/触れないの判断、安全性と倫理への配慮。こうした要素を、この講座では実技を通して整理していきます。
この講座で扱うこと
この講座では、アジャストメントを「ポーズを深めるための操作」ではなく、
身体の方向性を導き、運動を引き出すための技術として整理していきます。
骨格から身体を理解する
筋肉を押して形を作るのではなく、骨格の位置と関係性を理解することで身体の動きを読み解きます。
方向性で導くアジャストメント
身体は「どこを押すか」ではなく「どの方向へ導くか」によって動きが変わります。方向性を示すアジャストを学びます。
触れる技術 / 触れない技術
触れる、触れない、言葉で導く。その判断そのものが指導者の技術になります。
ハンズオン&ハンズオフ
相手の力を優先しながら、自分で動ける身体を引き出すサポート方法を整理します。
安全性とハラスメント配慮
身体への負担を避けるだけでなく、講師の位置や距離感など安心して学べる環境づくりも整理します。
実技で学ぶ内容
理論だけでなく、実際のアーサナを用いながらペアワークで練習していきます。
- 骨格と方向性の理解
- 方向性を示すハンズオン
- ハンズオン&ハンズオフの使い分け
- 安全性を考えた身体の位置
- 実践とフィードバック

なぜこの講座を行うのか
これまで多くのヨガクラスや養成講座の中で、アジャストメントについて様々な考え方を見てきました。
その中で感じているのは、アジャストメントが「ポーズを深めるための技術」として扱われることが多いということです。
もちろん、サポートとして触れること自体は、ヨガの指導において大切な要素のひとつです。
ただ、私はアジャストのスキルを増やすために、ベルトを多用したり、講師自身が複雑な動きをする必要はないと考えています。
触れ方が複雑であることと、アジャストメントが有効であることは同じではありません。大切なのは、見た目のテクニックの多さではなく、身体の構造を理解し、適切な方向性を示せているかどうかです。
そしてもう一つ、現場には倫理的に見直されるべきアジャストも少なくありません。
講師の身体の位置や距離感によっては、受講者にとって不快さや不安につながることがあります。意図がどうであれ、安心して学べる環境を損なう関わり方は避ける必要があります。
さらに多くのアジャストは、解剖学の説明がつけば十分であるという考え方に立脚しているように感じます。
もちろん解剖学は大切です。けれど、身体は構造だけで動くわけではありません。どの筋がどの方向に働き、どの関節がどう連動して動くのかという運動学の視点がなければ、本人の運動を引き出すアジャストにはなりません。
私が大切にしているのは、最終的な形を外から作ることではなく、骨格の構造と方向性を理解した上で、身体が自ら動ける条件を整えることです。
だからこの講座では、解剖学だけに寄りかかったアジャストではなく、解剖学 × 運動学という視点から、Bone-to-Motion Adjustment を整理していきます。
触れる技術と、触れない技術。その両方を理解することが、これからのヨガ指導にとって大切な視点になるはずです。
実技を通して、構造、方向、動きのつながりを身体で理解する時間になれば嬉しく思います。
講師プロフィール

情熱ヨガ講師 Rio
Yoga with Rio代表/E-RYT500/早稲田大学人間科学部卒業
身体構造と運動の関係を軸にしたヨガ指導を行い、RYT200 / RYT300養成講座や指導者向けワークショップを開催。
ヨガのポーズを単なる形として扱うのではなく、解剖学・運動学・神経系の視点から身体の動きを理解するアプローチを大切にしている。
これまで数多くのヨガ講師・実践者に対して指導を行い、現場で本当に使える身体理解とアジャストメントの方法を伝えてきた。
本講座では、骨格構造と運動方向を基準にした Bone-to-Motion Adjustment の考え方をベースに、実践的なアジャストメントを整理していく。
講座概要
骨格から考えるアジャストメント
安全性と機能性を両立するアプローチ
または
2026年4月22日(水)11:00–15:00
東京都新宿区早稲田鶴巻町546
新滝沢ビル4F
大阪市中央区南船場3-8-7
三栄ムアビル 401
※実技中心の講座のため少人数で実施します。
ヨガ講師養成講座受講生
アジャストメントを体系的に学びたい方





